i remember nothing

文章の練習も兼ねています

「歌謡シューゲイザー」というジャンル - おやすみA感覚/おしえてV感覚(溶けない名前)

「歌謡シューゲイザー」というジャンルがある。

今回はその「歌謡シューゲイザー」を提唱している、「溶けない名前」の1st/2ndEPを紹介する。 溶けない名前は2012年から名古屋を拠点に活動しているバンドである。死んだ僕の彼女、きのこ帝国などと共に現在の日本のシューゲイザーシーンの中心となるバンドの一つだ。

謡曲シューゲイザー。イノセントな表現力が高い、という部分が共通項として大きいと思う。思春期の少年少女特有の甘酸っぱさ、脆さ、切なさをそれぞれ違うベクトルから刺しにかかることができる。彼らはこの二つをうまく組み合わせて、超メランコリックな世界観を構築している。

1st EP #1 「刺したい」 「刺したいの 刺したいの なんでもいいよ柔らかければ」という一度聴くとなかなか忘れないフレーズ。キーボードのサウンドが音全体を綺麗にまとめている。 2nd EP #4 「ぼくらの倒錯ごっこ」 大きめのベースサウンドと存在感の強いボーカルにより幻想的なフィードバックギターに疾走感を加えて、より強烈なメランコリック・ポップに仕立て上げている。

シューゲイザーらしいノイジーなサウンド、80年代アイドル歌謡を彷彿させるポップなメロディを引き立てる幻想的な歌詞。 単なる2つのジャンルの足し算ではない、強い化学反応を見出せる。 こういうの、かなり好みなのでもっと流行らないかな。

シューゲイザーとしてはかなりポップで聴きやすいので、今までこの類の音楽を聴いたことがない人にも入門として良いのではないか。 彼らの曲のほとんどはsoundcloudyoutubeで聴くことができる。


溶けない名前 ロボットと詩集 - YouTube


溶けない名前 ぼくらの倒錯ごっこ - YouTube


溶けない名前 幽霊少女は八月を殺す(live2012.09.09) - YouTube

余談であるが、歌謡シューゲイザーというジャンルはかつて初期のスピッツが提唱していて、特に「名前をつけてやる」などからはその影響を強く感じることができる。草野マサムネ氏はRIDEやMy Bloody Valentineを愛していたようだ。

名前をつけてやる

名前をつけてやる